外貨預金




外貨預金とは

外貨預金とは、日本円以外の外国の通貨で預金をすることです。
アメリカのドルやヨーロッパのユーロなど、円とは違う通貨については耳にしたことがあるかと思います。他にも、イギリスポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、スイスフラン、などの外貨で預金ができるケースもあります。
外貨預金は、通貨ごとに「金利」が異なります。さらに、「為替」といって、円と交換するときの比率もそれぞれ異なります。外貨預金の「金利」は預け入れるときに確定していますが、「為替」は日々変動します。「外貨投資」である以上は為替レートの変動によって円で見たときの元本が変動し、場合によってはマイナスになってしまう可能性があるので注意が必要です。
一方で、見方によって円だけで資産を持つことは将来、日本の円の価値が下落したときにはリスクとなります。国際分散投資という観点からは、外貨預金等を通じて日本円以外の通貨を保有することにリスク分散としての価値があるでしょう。また、超低金利が続く「円預金」と比較すると高い金利を受け取れるチャンスもあります。

外貨預金に必要な資金★★︎☆☆☆

資産運用の1つとして注目を集めている外貨預金。興味はあるけれど、はじめるには数十万円から数百万円が必要なのではないかとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、外貨預金は少額からはじめることができ、外貨普通預金なら1通貨単位からのお預け入れが可能です。
たとえば、米ドルは1通貨あたり約114円、豪ドルは約87円。
通貨によっては、100円程度からスタートできます。初心者でも無理なくはじめられます。また、定期的にコツコツ預け入れをするのも、資産運用の1つです。

リスク・リターン★★★☆☆
  • リスク

    • 外貨預金のリスクとしては、為替レートの変動による為替差損の発生が考えられます。場合によっては元本割れを起こす可能性もあるため、特に短期運用には向かないと思われます。また、為替手数料など他の外貨建て金融商品よりも割高な点や、ペイオフ対象外のため万が一預金先の金融機関が破綻した場合、元本の保証は一切ありません。さらに為替差益が20万円を超える場合は、確定申告が必要になり利息には20%の源泉分離課税がかかります。

  • リターン

    • 外貨預金でのリターンの第一は、なんといっても国内預金よりも高い金利によって得られる利息でしょう。通貨によっては3ヶ月の定期預金の金利が1%を超える商品もあり、低金利が続く国内預金に比べ有効な資産運用方法として注目を集めています。また、外貨預金をスタートさせた時点よりも為替市場が円安になれば、その分の為替差益を得ることが可能となりますので、利息で得る収益よりも高いリターンを期待することができます。


利益を得る期間★★★★☆

預金は基本的に、(元本+利息)にまた利息がついていきますので、長く預けるほど元本と利息がふくらんでいきます。半年、1年という短期間より、5年以上を見据えた運用の方が、大きな効果が出る可能性が高まります。
また、一度に預けると、同じ為替レートで両替することになりますが、複数回に分けて預けると、バラバラの為替レートで両替することになります。リスクを分散する意味では、複数回に時期をズラしてお金を預けたほうが良いでしょう。可能ならば、定期的に一定額の積立方式で外貨預金をしていくことをおすすめします。定期的に一定額を預けることで、為替レートが均されて安定的な運用となるからです。

外貨預金のメリットデメリット
  • メリット

     
    1. 円預金より少し金利が高い ★☆☆☆☆

      • 通貨によって異なりますが、一般的に円預金よりも外貨預金の方が、金利が高めです。また、銀行によっては金利優遇キャンペーンなどを行っていることがあり、対象期間中に預け入れるとさらに金利が高くなることもあります。


    2. 為替差益でお得になる ★☆☆☆☆

      • 円預金にないメリットが、為替差益によるメリットです。預け入れたときよりも、払い戻したときの為替レートが円安になった場合、円で受け取れる金額が大きくなっておトクです。


    3. 保有士産のリスクを通貨ベースで分散できる ★★☆☆☆

      • 為替レートは日々変動しています。もし自分の資産が日本円だけだったら、将来大きく円安になった場合、外国のものを購入する際に多額なお金が必要になります。日本円の預金だけでは自分の資産を日本だけに投資していることになり、リスクが偏ってしまいます。外貨預金を保有することは、通貨を分散させることになり、日本だけでなく、他の国にもリスクを分散させることができるのです。


  • デメリット

    1. 為替差益で損をすることも ★★☆☆☆

       
      • 仮に、外貨預金をしたときのタイミングから、円高になった場合、日本円で換算すると損をしてしまう場合があります。ただし、それは通貨を円に戻した場合。外貨を売却する際には、為替をチェックして、損を出さないタイミングを意識するとよいでしょう。


    2. 預金保護(ペイオフ)の対象に含まれない ★★★☆☆

      • 円預金の場合は、ペイオフという預金者を保護する制度があり、万一銀行が破たんした場合、その銀行に預けている元本1,000万円とその利息については保護されます。外貨預金には、この預金保護(ペイオフ)の対象ではありません。万が一外貨預金を預金している銀行が破綻した場合、預金している預金は保護されないので、預けているお金が返ってこないこともあります。外貨預金をする場合はしっかりと預金する銀行の健全性も精査するようにし、一つの銀行に多額の外貨預金を預けることは避けましょう。


    3. 利息に対して税金がかかる ★☆☆☆☆

      • 円預金で受け取った利息にかかる税金と同じように、外貨預金で受け取った利息にも税金がかかります。税額は、円預金と同じく20.315%(国税15.315%+地方税5%)です。その税金の分が差し引かれて、口座に振り込まれます。


    4. 為替手数料がかかる ★☆☆☆☆

      • 例えば、米ドルの預金をする場合は、日本円から米ドルを購入する必要があります。その際、為替手数料がかかります。ただし、外貨預金をする際の為替手数料は、海外旅行をする際に、外貨両替をするときの手数料よりは安く済むことが多いのはうれしい点です。


銀行の為替手数料を比較

日本円を預金する場合は、基本的に手数料はかかりません。
しかし、外貨預金は一定の手数料がかかります。外貨預金に手数料がかかるのは、日本円で預金をすることに比べ、外貨の調達に手間がかかるからです。外貨は為替相場の影響によって価格が動くため、複雑なシステムを利用したり、多くの人員を配置したりといった対応が必要になります。これらの対応には多くの費用がかかるため、その分手数料が高くなるのです。

また、銀行別の専用レートも手数料が高くなる要因です。外貨預金をするときは外貨を購入し、預金を引き出す時には外貨を売ることになります。その際にTTS(銀行買値)とTTB(銀行売値)という銀行ごとに決められたレートが利用されます。たとえばTTSが1ドル100円、TTBが1ドル99円だった場合に100万円を預金すると、TTSが1ドル100円なので1万ドルを預金することになります。1万ドルの預金を日本円で引き出そうとすると、仮に為替相場が変動しなかったとしても、TTBが1ドル99円なので、手元に戻ってくるお金は99万円となります。

このように、日本円と外貨を往復することによって、銀行専用レートの差額も負担しなければならないのです。

外貨預金の手数料を比較すると、銀行ごとに大きく異なることがわかります。
ここでは、メガバンクだけでなくネット銀行も含め、米ドル・ユーロの為替手数料を紹介します。
※各情報は各銀行のWebサイトの情報に基づいています。
※ネットバンク経由の手数料を記載しています。

米ドルの為替手数料と金利


ユーロの為替手数料と金利


外貨預金の手数料はメガバンクと比較してネット銀行のほうが安いため、外貨預金を始めるならネット銀行のほうが手数料を抑えられます。ただし、元本保証がないことや各通貨の特徴、銀行のキャンペーンなどをしっかり把握する必要があります。

金利やキャンペーンに騙されるな


外貨預金は金利だけで選ぶべきではない

外貨預金の金利は、各国の金利水準に基づいて設定されます。
円預金よりも高い金利の通貨もあるため、金利は外貨預金の魅力の一つでもあります。
みなさんも「年利○%!」といった広告をよく目にするのではないでしょうか。 ところで、みなさんは「年利」を正しく理解していますか?
「年利」とは、1年間預けた場合にもらえる利息から計算される利率のこと。
つまり、1年より短い期間での預け入れの場合、利息はもっと少なくなります。
年利5%という高金利でも、1ヶ月の預け入れだと実質的な利率は0.42%になってしまうのです。
また上記であげた通り、外貨預金には為替手数料がかかります。
最終的な運用の成果を考えると、コストが安い方が有利です。
受け取れる利息額と、支払う為替手数料のバランスがとても重要になります。
下記の表をご覧ください。



外貨定期預金の特別金利(キャンペーン金利)には注意



外貨預金をするとき、今なら通常金利から大幅アップなどの文言と共に、通常の預金金利が1.5%のある外貨預金が、金利が5%にアップなどというセールスが行われることがあります。しかし、これには注意が必要です。多くの場合、キャンペーン金利の適用期間は3ヶ月程度の短期間です。その後は通常金利である1.5%に戻ります。それでは、このキャンペーン金利が適用されることで、どの程度の影響があるのかを考えましょう。たとえば、100万円分外貨預金するとします。
この場合、年5%なら、たしかに金利は5万円もらえます。しかし、この期間はたったの3ヶ月なので、金利として受け取れるのは、12,500円(3ヶ月)です。その後は年1.5%の通常金利となりますので、11,250円(9ヶ月分)、年間では23,750円の金利となり、年利換算では2.375%という金利にしかならないのです。
期間限定の金利アップはたしかに有利にはなりますが、表面上の金利にだけだまされることがないように注意しましょう。

外貨預金の税金と確定申告について

当然のように外貨貯金にも税金がかかってきます。元本割れが発生しているようなケースでは損失となるため必要はありませんが、利益を出している場合は注意が必要です。
外貨貯金をする場合、利息に対する税金のほか、為替差益に対する税金の2種類が発生します。 ちなみに、課税されるのは利益が確定したタイミングであるため、ドルを買ってプラス為替差益を出していたとしても、それを円に戻さなければ課税対象にはなりません。

確定申告はどうなる?


税金を考えた際に注意しておかなければならないのが確定申告です。
外貨貯金をしていた際に為替差益があれば、これは雑所得といった扱いになります。
普段サラリーマンとして働いていて自分で確定申告をしたことがない方もいるかもしれませんが、雑所得は総合課税の対象になるためしっかり押さえておきましょう。
サラリーマンは、普段給与所得者として働いています。会社が税金関係の手続きをしているため個人で確定申告を行う必要はないのですが、外貨貯金をしている場合では外貨貯金の為替差益を含む給与以外の所得がどれくらいか確認する必要があるのです。
2,000万円以下の会社員であり、給与・退職金以外の所得が年間で20万円以下であれば、特に確定申告をする必要はありません。
しかし、外貨預金で20万円以上の利益を出している方も多いはず。年間20万円を超える利益が出た場合、確定申告をしなければならないのです。
まず、外貨貯金をしていると預け入れの利息が付きますよね。これに対し、20%が源泉徴収で自動徴税される形になるため心配はいりません。
続いて為替差益についてですが、預け入れている売価を日本円に換金する際、為替の値動きによって金額が変わります。
例えば、1ドル100円の時に300万円分のドルを預け、ドルが120円になった時に売却したとしましょう。売却時にはドルが120円になっていたわけなので、保有しているドルは360万円となり、購入時と売却時の差は60万円ということになります。
為替差益については、利益に対して20%の税金がかかることになるため、60万円のうちの20%となる12万円が徴税対象です。
こちらは戦術の預け入れの利息とは違って源泉徴収されないため、自分で確定申告をしなければならないのです。
為替差益と差益を通算して計算を行い、利益がある場合には確定申告をしましょう。


外貨預金の失敗例

「日本で銀行に預けても増えないけど、外国に預ければ増えるらしい」という偏った知識だけで外貨貯金を始めてしまうと失敗してしまう可能性があります。
日本において、預金というのは非常に安全性が高いものですよね。増えることはありませんが、減るリスクは限りなくゼロに近い状態です。
これと同じ感覚で外貨貯金を始めてしまうと、大きな損をする恐れがあります。
まず、例えば外貨定期預金の場合、先述したように基本的に中途解約ができないため、ここで大きな失敗をしてしまった方もいるようです。
年率の高さにつられて5年が満期となる外貨定期預金(ドル)に投資。ところが、円高が進み100万円を超える含み損が…。しかし、定期ということもあり満期を迎えるまでの間はなにもできません。
対策としては満期を迎えた時にもまだ円高の状態でひどい含み損が出ていた場合、それをそのまま寝かせておいて円安になった時に戻す方法も代表的です。
万が一、ここで寝かせることなく満期を迎えたと同時に円に変えたりすれば、被害はかなり拡大してしまいます。
それから、為替相場は極端に大きく動くこともあります。豪ドルが6%近い高金利になった時がありましたが、この時に思い切って高額を投資。ところが、その後2割近く為替相場が下がり、換金できずにいる方も多く出てしまったようです。失敗の大きな原因は、預金=安全だと思い込んでいること。日本の定期預金は超低リスク・ローリターンですが、外貨預金は高リスク・ミドル~ハイリターンです。この違いをしっかりと押さえておきましょう。


まとめ

外貨預金は一見初心者が始めやすい投資ではありますが、実は初心者にこそおすすめしたい投資商品があります。その名も「先物取引」です。こちらは、外貨預金のように取引時に、取引金額を全て用意しなくても、一定額を証拠金として預けることで売買できるため、少ない金額で大きな取引ができます。
また、外貨預金は「買い」のみの取引に対し、先物取引は「買い」と「売り」の両方の取引ができます。予想より価格が上昇した時だけを狙って買うのではなく、下落することを予想して売りからスタートできるのも大きな特徴です。
外貨預金の取扱金融機関は銀行なので、銀行の営業時間内で取引しなければなりませんが、一方先物取引の場合9:00~15:15、16:30~翌3:00と夜間も取引できるため、日中は仕事があって取引ができないという人でも取引が可能です。是非参考にしてみてはいかがでしょうか。


PICK UP!投資商品を評価で比較!

             外貨預金
必要資金★☆︎☆☆☆:100円~
手軽さが◎。普通預金よりも金利が高い点も嬉しい。
        仮想通貨
必要資金★☆︎☆☆☆:1,500円~
よくも悪くも世間を賑わせている仮想通貨。手軽だがリスクは高い。
 年金(iDeCo)
必要資金★★☆☆☆:毎月5000円~
手軽に始められるかつ、節税対策にもなる個人型確定拠出年金。
毎月5000円から積み立てられるが、総合してみると必要資金は膨大。原則60歳まで引き出せない点に注意。
   保険
必要資金★★︎★☆☆:約100万円~
例えば、ソニー生命の総合医療保障型の医療保険だと1,683,000円必要。
          投信
必要資金★★★☆☆:1万円~
数多くの商品が用意されている投信。最近は少額から始められるものも多く、運用は専門家に任せます。
    債券
必要資金 ★★★★☆:1万円~
債券により異なるが、個人向け国債は1万円から、普通社債は10万円、50万円、100万円単位で買うことができる。
少しずつ確実に儲けたい人は、国債の安定感は○。
    
必要資金 ★★★★☆:平均26万円程度
自分で企業の情報を見極めながら銘柄を選ぶ。最低購入枚数は100株単位のものが多い。
銘柄により必要資金に大きな差がある。
  日経225OP
必要資金 ★★★★☆:70万円程度~
リスクヘッジには最適。FXや投信と比べると必要資金は多め。
         先物
必要資金★★★★☆:数千円~70万円ほど
FXで有名な先物取引。最近は日経平均先物も人気。レバレッジがかけられる。
  不動産
必要資金 ★★★★★:約50万円~
マンションの一室から始めるならば少額からも可。しかし、利益率を考えると一棟丸ごと購入できるくらいの準備資金を用意する方が吉◎。
         

※データは弊社実施アンケートによるもの

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