債券




債券とは?

債券とは、国や地方団体、企業などがまとまった資金を投資家から調達するために、債券債務の履行(満期日までに全額償還し、それまで利息を支払うこと)を約束する証券のことです。
投資家は、満期日まで債券を保有せずに、途中で流通市場において売買することができます。
債券には以下のような取引条件が定められています。

  1. 額面価格購入の単位価格
    償還日には、額面価格で返済されます。

  2. 償還日(満期日)
    額面価格が返済される期日です。

  3. 利率/利子/クーポン
    額面価格単位で毎年受け取れる利息の割合のことです。

  4. 利払い日
    1年で利息を受け取る日です。年2回や年4回など銘柄により異なります。

必要資金 ★★★★★


債券により異なりまずが、個人向け国債は1万円から、普通社債は10万円、50万円、100万円単位で買うことができます。

リスクリターン
  • リターン

    1. インカムゲイン
      債券を保有している間得られる利息によるリターン(収益)のこと


    2. キャピタルゲイン
      債券を満期前に流通市場で売却することによって狙うことができる、購入価格と売却価格の差額によるリターンのこと


  • リスク

    1. 信用リスク
      債券を発行している企業や国や地方団体、企業などが破綻し、満期日に全額償還できなくなったり、利息の支払いができなくなったりすることによるリスクです。


    2. 価格変動リスク
      債券の価格が変動するリスクです。債券を発行時から満期まで保有せず、途中売買する場合、債券の価格が変動することで、損益が出ます。


    3. 流動性リスク
      債券の発行量や人気によって、満期前に希望する価格で売却できないリスクです。


    4. 為替リスク
      外貨建債券の場合、為替レートが変わると、日本円換算した時の利息、債券価格が変化するリスクです。



利益を得る期間  ★★☆☆☆


債券投資で得られる利益には、利子収入や償還時においての収益や売却においての投資収益などがあります。満期日を迎えると額面金額が償還され、満期日を待たずに途中で売却し換金することもできます。このように債券投資は流動性に優れているので、利益を得る期間は比較的短いといえるでしょう。

債券取引のメリット・デメリット
  • メリット

     
    1. 債券の発行から満期まで保有すれば、元本(額面価格)の返済と利払いが保証されている ★★★★★
    2. 比較的流動性が高く、換金性が高い ★★★★☆
    3. 国内債券は比較的安全性が高い ★★★☆☆
    4. 外国債券、特にEM債は利回りが高い ★★☆☆☆
    5. デフレに強い ★★★★☆

  • デメリット

    1. デフォルトの可能性がある ★★★★☆
    2. 国内債券は利回りが低い ★★★★☆
    3. 外国債券、特にEM債は信用リスクが高い ★★★★☆
    4. 外貨建てだと為替リスクがある ★★★☆☆
    5. 1人で購入できる債券の銘柄が少ない ★★★☆☆
    6. 繰上げ償還で予定の利回りが得られない可能性がある ★★☆☆☆
    7. インフレに弱い ★★★☆☆

信用格付け


債券は原則、償還日までの額面価格の返済と、利息の支払いが約束されています。
しかし、発行体である会社が倒産したり、国の財政が行き詰まったりして債務不履行(デフォルト)に陥ってしまう場合があります。
そのため、各債券に対して、専門機関が信用度を格付けしています。

代表的な格付け機関には、S&P、ムーディーズ、フィッチ、日本格付け研究所(JCR)、格付け投資情報センター(R&I)などがあり、 信用度の最も高いものがAAAで、AA+…DD+、DDDと信用度が低いという評価になります。細かな表記の仕方は、格付け会社によって異なります。

債券の価格

債券を満期前に売却するときの債券価格は、その時の金利情勢や債券の需要動向によって上下します。

  1. 金利と債券価格
  2. 債券の多くは、発行時から償還まで利率が変わらない、固定金利型です。
    ある債券が発行された時より世の中の金利が上がり、より金利の高い債券が出回ると、その債券は人気が下がるため、価格が下がります。
    逆に、ある債券が発行された時より、世の中の金利が下がり、より金利の低い債券が出回ると、その債券は人気が上がるため、価格は上がります。

  3. 需要動向と債券価格
  4. 売却するときに、その債券を買いたいという投資家が多ければ、価格は上がり、少なければ価格は下がります。一般に、信用力や知名度が高く、発行量が多い債券ほど流動性が高くなります。



利回りとは

利回りは、実際の投資金額に対する収益性(利子+償還差損益)を示します。これに対して、利率は額面金額に対する1年あたりの利子の割合です。
利回りは以下の式で求められ、1年あたりで示されます。



債券の種類①:
発行場所・発行体・発行通貨による
  1. 国内公社債/国内債
  2. 日本国内で発行される債券のこと
    • 公共債
      • 国債…国が発行する債券
      • 地方債…地方公共団体が発行する債券
      • 政府関連機関債…都道府県などの地方自治体が発行する債券
    • 民間債
      • 社債(事業債)…事業会社が発行する債券
        • 普通社債
        • 一般に言う社債のことです。
        • 転換社債(転換社債型新株予約権付社債)/CB(Convertible bond)
        • 基本的には普通社債と同じですが、一定の価格で同社の株式に転換することができる社債です。株式に転換した後、再度社債に戻すことはできません。
          例えば、転換社債を購入後に転換レートと購入価格に対して同社の株価が上がれば、売却して利益を得られます。 一方、株価がそこまで上がらなければ、社債として満期まで保有すれば、額面価格が償還されます。 しかし、株式に転換できるというプレミアムがついている分、転換社債は普通社債と比べてクーポンが小さい、クーポン0%という場合も多いです
          株式に投資する投資家と転換社債

      • 金融債…金融機関が発行する債券

  3. 外債(外国債)
  4. 通貨・発行場所・発行体のいずれかが外国である債券。
    外債の多くが外貨建てであるが、円建て外債はサムライ債といわれることがある。


    • ソブリン債
    • 外国の国債や外国政府機関など、中央政府が発行する債券
    • 国際機関債
    • 世界銀行やアジア開発銀行など、世界の公的な国際機関が発行する債券
    • クレジット外債
    • 外国の事業会社や金融機関などが発行する債券
債券の種類②:利払いによる

利払いの方法によって様々な種類の債券に分けられています。
  1. 利付債
    • 一般的に債券といわれるものです。クーポン利率に応じて利息が支払われ、100%の価格で償還されます。通常は市場利回りと同等のクーポン利率として、100%の価格で発行される。

    • 固定利付債/確定利付債
    • クーポン利率が確定している債券
    • 変動利率債
    • 毎回のクーポン利率が一定の指数などに連動して決定される債券

  2. 低クーポン債
    • 市場利回りよりも低いクーポン利率とし、額面価格100%未満の価格で発行される債券。償還日に額面価格100%が償還されます。


  3. 割引債・ゼロクーポン債
    • 利息は支払われませんが額面価格よりも安い価格で発行され、償還日に額面価格が償還されます。

    • ストリップス債.元本利子分分離債

      米国財務相によって開発された、固定利付債の元本部分と各クーポンを分離され、それぞれがゼロクーポン債として販売されるもののことです。


  4. 仕組債
    • クーポン利払いや元本償還金額が、一定の仕組みで決定される債券のことです。

    • インデックス債
    • 為替レートや株価指数などに連動してクーポンまたは償還金が決定する債券です。

    • サムライ債

  5. コーラブル債・期限前償還条項付債券


サムライ債/円建外債

仕組債の一種であり、海外の発行体(非居住者)が日本の投資家を対象に、日本国内市場で円建てで発行する債券のことです。一般に円建外債とよばれます。国、公的機関、国際機関だけでなく、民間企業など様々な発行体による、様々なサムライ債が存在します。
日本国内市場は、数日間で巨額の資金を調達できる市場の大きさと、低金利であることが海外の発行体にとって魅力となっています。
なお、円建外債は日本国内で発行される国内債であるため、日本法に準拠します。

円建外債には、利払い・元本ともに円建ての債券のほかに以下のものがあります。

  1. 円建外債
  2. 利払い・元本ともに円
  3. デュアル債
  4. 利払いが円、元本償還が外貨
  5. リバース・デュアル債
  6. 利払いが外貨、元本償還が円
  • メリット
    1. 為替リスクがないこと
    2. 預貯金や、日本国債に比べて金利が高いこと

  • デメリット
    1. 信用リスク
    2. 為替リスク
    3. リバース債・デュアル債の場合、為替リスクが存在します。


株式に投資する投資家と転換社債


転換社債は、転換社債を購入後に転換レートと購入価格に対して同社の株価が上がれば、売却して利益を得られます。
しかし、その転換価格以上になると、転換社債が株に転換されて売り圧力が増大するとマーケットはみなすため、株価としては上値抵抗線として機能しやすい傾向があります。

まとめ


債券は、発行体、発行貨幣にもよりますが、比較的リスクが少ないといわれています。
一方で、個人で購入できる銘柄は限られているため、個人で購入出来ない銘柄は投資信託のパッケージとして購入することは出来ますが、購入手数料、信託報酬がかかります。
また、信用の高い債券は利回りがあまり高くありません。

したがって、より大きいリターンを求める個人の投資家には、先物取引やオプション取引がオススメです。
株式に投資する投資家と転換社債株取引経験者が注目する日経平均先物取引とは?

また、株取引にあたっては、心構えやリスクのとり方などをきちんと学ぶことが大切になります。こちらの投資講座では「リスクとは何か?」という基礎の基礎からテクニカル分析の仕方まで学ぶことが出来ます。

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必要資金★☆︎☆☆☆:100円~
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    債券
必要資金 ★★★★☆:1万円~
債券により異なるが、個人向け国債は1万円から、普通社債は10万円、50万円、100万円単位で買うことができる。
少しずつ確実に儲けたい人は、国債の安定感は○。
    
必要資金 ★★★★☆:平均26万円程度
自分で企業の情報を見極めながら銘柄を選ぶ。最低購入枚数は100株単位のものが多い。
銘柄により必要資金に大きな差がある。
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